続・ぽれぽれな日々♪ ベトナム編

ラオスとベトナムのぽれぽれな日々でした♪

ラオスの数学教育について

卒業試験・・・大丈夫!?

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6月8日(木)、4年生の最終試験目前の授業です。
ちなみに4年生(中学校最終学年)の最終試験は6月14日(火)~16日(木)。
数学は16日の1・2時間目で、私はビエンチャンに行かなきゃいけないので間に合いません・・・(´・ω・`)しょぼーん

授業を見てびっくり。
x^2-1の因数分解が、誰も解けないーΣ( ̄□ ̄)!!

え!?えぇー!?
赴任当初、私に似ているって騒がれていた、実は化学がすごくできる子でさえx^2-1=(x-1)^2とか言ってて、パーニン先生がx^2-1=(x+1)(x-1)って黒板に書いたら生徒みんな、「おぉー!!」って感嘆の声。

・・・。
大丈夫か!?心配だ・・・。

授業終了後。
パーニン先生:「去年は全員最終試験に不合格で追試だった。今年もみんな落ちると思う・・・」

うん、私もそう思います!

チャンパサック県教育局とパクセー市教育局へ

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6月8日(水)、中学1年生の数学の教科書の訂正箇所をまとめた資料(http://blogs.yahoo.co.jp/yuugao3824/20328960.html参照)を教育省に提出するために、チャンパサック県教育局とパクセー市教育局の一番偉い人(局長)のコメントをもらいに行きました。
カンパン先生(女性のほう)が車で送ってくれたのですが、車の中で校長先生、

「ヘンディーってみんなで書くからね」

って。

「ヘン(見る)ディー(良い)」=「いいと思います」

そっ、それだけっ!?
まさにこれ→(http://blogs.yahoo.co.jp/yuugao3824/20328960.html参照)状態になってしまうっΣ( ̄□ ̄)!!
もう少しちゃんと読んでるっぽいコメント欲しいよ~(> <)

まずはパクセー市教育局(写真1枚目)へ。
あれ?この女性、市長さんじゃなかったっけ?
一番初めに表敬で挨拶した人で、「協力隊にはパソコンを買ってもらったり、パソコンを教えてもらうことを期待します」って言ってた人な気がします。
これ言われたときは慌てました~。
私、数学教えにきたんだよー。
モノを買いに来たんじゃないよー。

ちゃんと先生の制服(http://blogs.yahoo.co.jp/yuugao3824/20376761.html参照)で行ったから「ラオスの先生みたいねぇ」とか、「来年もラオスで教えて」とか言われながら、しっかり資料の説明。

パクセー市教育局長:「すごく優秀なのね。教科書を訂正できるなんて・・・」
私:「ありがとう」

うーん・・・。
この場合、「ありがとう」で・・・いいよね?
「教育省がしっかりやらないといけないよね」とか、「間違い、多すぎるよ!」とか、ぐっと飲み込みました。

その後チャンパサック県教育局(写真2枚目)へ。
以前お世話になった、うちの中学校卒業で日本に留学し、現在は旦那さんと日本で暮らしているVさんのお父さん(教育局の中学校担当責任者)が説明しについてきてくれました。
こちらは私、ほとんど口を挟めず。
うちの校長先生とVさんのお父さんとチャンパサック県教育局長で話し始めました。

チャンパサック県教育局長:「JICAの専門家は色々買ってくれた(パソコンとかコピー機とか、いっぱい)。今はラオス人がたくさん日本に行っているよ(教育局勤務とか、大学勤務のラオ人が研修で東京に行っているらしい)。・・・(なんとかかんとか(何を言っているか分からない))・・・。でも目的がない」

・・・ほ?
日本に行く目的がないって言ったの?
いや、専門家の人たちはちゃんと目的、あると思うよ。
でも難しくって現場は理解できてないってことなのかなぁ。

チャンパサック県教育局長:「でも夕顔の資料はすごく嬉しいよ。分かりやすいし、すごくいいよ!」

うーん・・・。
ちょっと複雑だけど、とりあえず資料は喜んでもらえてよかったぁ。


学校に帰って・・・。

私:「これって何て書いてあるの?」
カンパン先生(男性のほう):「夕顔、ラオス語読めるじゃない」
私:「んー、でもこれは読めない」
カンパン先生(男性のほう):「あ、ほんとだ。ノイ、ノイ(直訳は「小さい」。愛称。だからノイさんはいっぱいいる)これ、何て読むんだ?」
プッタワン先生:「うーん・・・うーん・・・。あ、○△□じゃない?」

ラオ人の手書きの文字は人によってはラオ人でさえ読めません・・・。


ちなみにコメント(写真3枚目)は以下。
サナムサイ中学校校長:「中学1年生の数学の教科書に16箇所も間違いがあるので訂正します」
(注:全部で16枚だけど、訂正箇所はもっとあります!)
パクセー市教育局長:「市教育局は(この資料に関して)調査し、他の学校の先生にとってとても分かりやすいと思います」
チャンパサック県教育局長:「県教育局は中学1年生だけじゃなくて、中学7年生まで訂正して欲しいです」

・・・。
コメント・・・ラオ人、書くの苦手なの!?
それともこれが普通なの!?
これって読まなくても書けるし、校長先生に至っては感想でもなくて単なる事実じゃん!

再試者の数が・・・

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昨日の記事といい、試験に関してはあんまり公にしないほうがいいんじゃないかと思ってファン限定記事にしています。
あの・・・みなさん・・・信じてますからねっ!


6月8日(水)と9日(木)は再試験の日でした。
再試の前に不合格者(再試を受けなきゃいけない人)のリストを学校の掲示板に張り出します(写真1枚目)。

数学は9日の8:30~9:30.
本試は2時間だったのに、再試は1時間だけです。

数学3年コー組の再試者は54人中42人(写真2枚目)。
教室の埋まり具合は本試と一緒です^^;
3年生数学担当のプッタワン先生は若くてきれいな女の先生なのに、きちんと叱れる先生で、比較的時間も守るしすごくいい先生です。
再試者がたくさん出たことからも生徒をいい意味で厳しく見ています。
そして勘がいいので赴任したての頃とか、言葉が通じなかったときに通訳してくれたりしてすごく助かりました。
もう1年あったら今度はこの先生と授業したかったな~。

外には強力な協力者が(写真3枚目)。
カンニングを助ける生徒は多いです。
スワイカン(助け合い)って言って、もうこの国の文化になっちゃってます。
たいていの生徒は側まで行ったり、じっと見てたりすると私に気づいてやめるのだけど、そうじゃない生徒もいて、「だめだよ」って言っても私が離れるとまたカンニングしてたりします。
先生もだめだって言うことはわかっていて、注意もするのだけど、雨が降った後のたけのこみたいにあっちでにょきにょき、こっちでにょきにょき。
これは変えられなかったなぁ。。。(´・ω・`)しょぼーん

1年生は全部で150人ちょっといます。
その中で再試験者は14人だけ。
じゅっ、14人だけっ(http://blogs.yahoo.co.jp/yuugao3824/20420039.html参照)!?
マジシャンも真っ青です。
どこをどうしたらそうなるんだーΣ( ̄□ ̄)!!

ボーラバン先生:「昨日夕顔が言っていたみたいに試験はできなかったけど、前の試験とかと平均を出したらみんな合格になったのよ」

前のテストが簡単だったからでしょっ\(*`∧´)/ぷんぷん

しかも写真4枚目のように、レベルもめちゃくちゃ下がります。
約分できたら中学1年生の数学を理解したことにしちゃうなんて・・・。

・・・とぅっ(ノ*`△´)ノ ┻┻


おまけの写真は採点している先生に群がる生徒たち。

生徒:「ねー、先生、私、受かった~?」
先生:「落ちた落ちた。みんな落ちたー!」

まだ採点してないだけなのに^^;
そしてそのギャグ、数学では笑えない~^^;

生徒:「先生、僕受かった~?」
生徒:「先生、お洋服買ってあげるから~」
生徒:「先生、お菓子買ってあげるから~」

・・・そんな生徒に育っちゃいかーんっΣ( ̄□ ̄)!!

学年度末試験の採点2

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「(-4)×□=0」の□を埋める問題がありました。

ボーラバン先生:「答えは-0でしょ?」
私:「マイナスはいらないよ」
ボーラバン先生:「でも(マイナス)×(マイナス)=(プラス)でしょ?」

・・・(´・ω・`)

私:「-0=+0=0でしょ?」
ボーラバン先生:「でも-0でもいいでしょ?」

まぁ間違いとはいえないけど・・・可能な限り簡単にするのが数学なのに~。


「4×□×(-8)=64」という問題が出ました。
ボーラバン先生:「夕顔、教えて!」
私:「計算するだけでしょ、がんばって!」
ボーラバン先生:「分からないっ!」

「分からない」じゃないーっ!
とぅっ(ノ*`△´)ノ ┻┻


午後には立ち直って、
私:「みんな再試だよねっ」
ボーラバン先生:「まだ採点してないっ」
私:「でも私が見たのはすごくできる子だけど、再試だったよ?」
ボーラバン先生:「・・・。」

一番初めの試験は120分で教務主任のランサン先生が全教科、教科書からランダム抽出。
問題が多すぎるって苦情が出たけど2時間あれば余裕です。
でもあんまりいい問題じゃないのも出てた。
そういえば教科書が間違ってるのをそのまま出したせいで、去年は解けない問題もあったな~。

学年度末試験の採点1

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センアールン先生(2年生数学):「私これ、解けないわ」
ピンタラーイ先生(1年生数学):「夕顔先生に解いてもらえば?」

(ボーラバン先生(1年生数学)、カンプーウィアン先生(元1・2年生数学)、プッタワン先生(3年生数学)が1年生の問題を見て)
「夕顔、これ解けないよね?」

「対角線が6cm、1辺が4cmの平行四辺形を作図しなさい」という問題です。

私:「条件がこれだけなら答えはたくさんあるよ~」
数学の先生たち:「へぇー」
私:「でも平行線の作図は三角定規が2個ないとできないよ?」
数学の先生たち:「へぇー」

まぁ理論的にはノートとかでもいけるけど、一応授業では三角定規を2個使って説明してたので。
教育実習生が。
(ボーラバン先生はやり方を知らなくて教育実習生に丸投げしてたせいか、やり方を知らなかった(´・ω・`)しょぼーん)
でも生徒たち、三角定規どころか定規を持ってる生徒ですらクラスに数人とかだから、これ、解けないよね・・・。


センパチャン先生:「夕顔、今1年生の解答作ってるの?次は2年生ね」

えぇー!?みんなっ!ちょっと待ってっΣ( ̄□ ̄)!!


私・・・、依存させちゃってる?
おかしいな、私が帰国しても大丈夫なように、先生に聞かれたときは「まずは自分で考えてみて」って言ってきたはずなんだけどな・・・(´・ω・`)しょぼーん


ボーラバン先生:「夕顔、採点手伝って。配点は大問1つ当り2.5点ね。」
私:「大問1、計算問題4つだから1つ0.5点で、全部で2点にしたら?」
ボーラバン先生:「それだと生徒は点数が取れないからだめよ」
私:「・・・(´・ω・`)」

微妙なところは点数を繰り上げるってことね。。。

そして比較的優秀な生徒(もしかしたら一番優秀?)の採点をしました。
どうがんばってみても4点です。
全部で10点満点ですが、5点以上で合格、4点だと落第です。

私:「はい、4点だね。この子が4点ならみんな再試だね」
ボーラバン先生:「夕顔、文字がきれいだから5点にして!」
私:「だめ、みんな落第!」
ボーラバン先生:「まだわからないわ!」

とぅっ(ノ*`△´)ノ ┻┻
とぅっ(ノ*`△´)ノ ┻┻
とぅっ(ノ*`△´)ノ ┻┻

(´・ω・`)しょぼーん
(´・ω・`)しょぼーん
(´・ω・`)しょぼーん

°・(ノД`)・°・うわあーん
°・(ノД`)・°・うわあーん
°・(ノД`)・°・うわあーん

うーん・・・。

・・・とは言っても、たぶん文字がきれいとか、出席点とか生活態度がいいとかで半数は再試を免れるんだろうな~。

「どうすればいいの?」って真剣に言うから、「日本では学校が終わったあとに家で問題集を解いたりするよ」って言ったけど・・・。

はぁー。どうすればよかったんだろう?

生徒が解けないから解き方まで教えて、生徒たちはカンニングしてるのに黙認して(一応口ではカンニングするなとは言ってる)、さらに配点まで操作して。
私の2年間はなんだったんだろう・・・(´・ω・`)しょぼーん

ま、でも2年間で劇的に変わっていたら途上国じゃなくなってるかー。
うん、試験の結果には出なかったけど、2年前とは何かが・・・変わって・・・いてくれると・・・いいなぁ。。。はぁ。
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