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1か月前に帰国後分科会(1)がありまして、本日2回目。
発表は来月ですが、その前に自主的な分科会(3)が予定されております。
みんな元気だなー。

1回目の開催後に宿題が出まして、そのうちの1つが
「国際交流に興味はあるけど、どうしたらよいか分からない人にどんなきっかけがあればいいか」
でした。
私たちの活動の1日体験や、文化紹介をしてもらうという意見が出て、「楽しそうだね~」と盛り上がりました。
ミンナゲンキダナー。

しかし。
それはすごく楽しそうなのだけれど、率直な感想で、前者は準備が大変だし、後者は負担が大きいよ?と思いまして。
私たちは派遣国の許可を得て、現地の中学校や高校の通常の授業にアシスタントとして入っていたので、色々許可を取らないといけないところが多いし、私たちは一応(…というのも変な話だけれど)試験や面接をパスして行っているので、「楽しいからやってみよ~♪」っていうわけにもいかないのでは…って思いました。
そして、みなさん楽しい思い出ばかりが残っていて忘れていると思うけれど、文化紹介とか、すごい大変な思いをして準備したと思うんです。
だからこそ達成感を得て、他の人にも勧めようという気になっていると思うのですが、私たちの場合、聞き手である生徒や先生が興味を持ってくれていたし、通常の授業にも入った上でその一環として文化紹介を行っているので、関係ができた上で行っています。
「国際交流に興味はあるけど、どうしたらよいか分からない人」のやる気次第ではありますが、やる気がある人はたいてい何かしら行動に移すと思うので、この場合考慮すべきなのは「一歩踏み出す勇気がない人」だと思いました。
そういう人にとっては、「1時間で文化紹介してください」って言われても負担が大きすぎて離れて行ってしまうだけじゃないかと思いまして。

しかし。
みんな楽しく話しているときに冷や水を浴びせるような、そんな野暮なことはしません(私、大人になった!)。
そこで一つの体験談を話すことにしました。

協力隊に行く前に、JICAでイベントをやっていて、そのボランティアに行ってきました。
いくつかブースがあって、私はなぜか塗り絵のコーナーに配置されました。
…で、どこかの国の女の人が言いました。

「困ったわ、カメレオンを塗れないわ」

…え?なんで!?

「私の国のカメレオンはたくさんの色があるの。だから一色では塗れないわ」

…え?カメレオン、いるの?
そして目からうろこでした。私の中ではカメレオンは緑だったから。

だから、またしても「一回も発言していない夕顔さん」って話を振られたときに(分科会(1)でも振ってもらった^^;)、この体験を話して、
「興味がある人を1か所に集めて、ちょっとしたきっかけを用意すれば、後は自分たちで何とかすると思うんです」って言いました。
おぜん立てする側の負担も減らそうぜー、と思って。

国際交流の結果としての文化紹介はともかく、「交流」は文化紹介に至るまでの過程で起こることだと思うんです。
雑談の中で、「へぇー、あなたの国ではそうなの?私の国ではこうだよ。それ、おもしろいからみんなにも伝えてみない?」「あ、じゃあ私は絵を描くから誰か文章をお願いできる?」みたいな。
一人で「おもしろい紹介作ったから見て!」っていうより楽しいと思う。
あ、こんなことをHUNTER×HUNTERのジンさんも言ってたよ。

まぁそんなわけで、何やらまじめなことを書いちゃったけれど、カメレオンの体験談は15年くらい前の物なのだけれど、今でも覚えているくらい経験が財産になっているなぁと思いました。
感謝。

おまけの写真は親亀から落ちかけた子亀。がんばれ!